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ウイングスパンで最も強いカードはどれか?|餌コスパで調べた

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この記事で分かること

  • 餌コスパが最も高いカードはどれか
  • 餌コストと得点は、どんな関係にあるのか
  • 拡張を足すと、カードのコスパは変わるのか

1.強いカードとは、どういうカードか

ウイングスパンを遊んでいると、明らかに得だと感じる鳥がいます。低コストで置けて点が高い鳥です。

逆に、餌を3つも払ったのに2点しか入らない鳥もいます。能力が強ければ元は取れますが、そうでなければ損をした気分になります。

この「低コストで高得点」を数字にすれば、強いカードが見えるはずです。

そこで、得点を餌コストで割った値を餌コスパと呼ぶことにして、全ての鳥カードの餌コスパを算出してみました。

2.557枚のカードデータを使う

使うのは、カード検索サイト Wingsearch が公開している鳥カードのデータです。得点・餌コスト・翼長・巣タイプ・卵の上限などが1枚ずつ収録されています。

navarog/wingsearch - GitHubWingspan のカード検索サイト Wingsearch のソース。全カードのデータがJSONで公開されています(GPL v3)。github.com

プロモカードは通常のプレイに入らないので除き、本体5セットの557枚を対象にしました。持っている拡張によって話が変わるので、集計は拡張を足していく順に出します。

持っている拡張ごとのカード枚数
拡張なし180枚
+欧州の翼261枚
+大洋の翼356枚
+東洋の翼446枚
+中南米の翼557枚

※ 記事内で説明した集計をもとに作成した図です。

3.餌コストと得点の関係

まず、餌コストごとに何枚あるのかを見ます。

餌コスト別の割合

拡張なし

180枚

0コスト2%
1コスト31%
2コスト39%
3コスト28%

+東洋の翼まで

446枚

0コスト1%
1コスト28%
2コスト42%
3コスト29%

+中南米の翼まで

557枚

0コスト1%
1コスト24%
2コスト44%
3コスト30%

※ 記事内で説明した集計をもとに作成した図です。並べたグラフで目盛りを揃えています。

どの段階でも2コストが最も多く、4割強を占めます。3コストが3割、1コストが3割弱。この構成は拡張を足してもほとんど変わりません。

次に、餌コスパです。餌1個あたり何点になるかを見ます。

拡張を足したときの平均得点と、餌コスパ

平均得点

カード1枚あたり

拡張なし3.94点
+欧州の翼3.86点
+大洋の翼3.79点
+東洋の翼3.79点
+中南米の翼3.80点

餌コスパ

得点 ÷ 餌コスト

拡張なし2.04点
+欧州の翼1.93点
+大洋の翼1.89点
+東洋の翼1.90点
+中南米の翼1.87点

※ 記事内で説明した集計をもとに作成した図です。並べたグラフで目盛りを揃えています。

拡張を足すほど、餌コスパは下がります。

拡張なしの場合なら2.04点だったものが、すべて揃えると1.87点。8%ほど落ちる計算です。差はわずかですが、方向は一貫しています。

拡張のカードは得点が控えめで、そのぶん能力が個性的につくられている、ということかもしれません。

4.平均のうしろにある、散らばり

ここまでは平均を見てきました。ただ平均は、山の形までは教えてくれません。全体がどう散らばっているのかを見ておきます。

まず得点です。0点から9点まで、それぞれ何割あるのかを数えました。

得点の分布

拡張なし

180枚

0点3.9%
1点7.2%
2点12.2%
3点19.4%
4点20.6%
5点18.9%
6点6.7%
7点3.9%
8点4.4%
9点2.8%

+欧州の翼

261枚

0点3.8%
1点7.7%
2点11.5%
3点20.3%
4点23.8%
5点16.1%
6点6.9%
7点4.2%
8点3.8%
9点1.9%

+大洋の翼

356枚

0点3.9%
1点9.3%
2点12.9%
3点18.3%
4点22.8%
5点15.4%
6点7.6%
7点5.1%
8点2.8%
9点2.0%

+東洋の翼

446枚

0点4.9%
1点8.3%
2点13.9%
3点17.3%
4点21.7%
5点15.5%
6点8.7%
7点5.2%
8点2.5%
9点2.0%

+中南米の翼

557枚

0点4.3%
1点8.3%
2点13.8%
3点18.1%
4点20.8%
5点16.0%
6点9.7%
7点5.2%
8点2.2%
9点1.6%

※ 記事内で説明した集計をもとに作成した図です。並べたグラフで目盛りを揃えています。

最も多いのは4点で、全体の20.8%。9点はわずか1.6%しかありません。

3点から5点あたりに山があり、そこから両側へ落ちていきます。高得点になるほど枚数が減る一方で、0点の鳥も24枚(4.3%)あります。得点を持たないかわりに効果が強い鳥です。

山の位置は5段階を通してほとんど動きません。拡張を足すと6点と7点の鳥がやや増え、8点と9点はむしろ割合が下がります。上限を引き上げるのではなく、中位から上を厚くする足し方になっています。

次に餌コスパです。値が細かく分かれるので、0.5点ずつの幅でまとめました。餌コストが0の鳥は割り算ができないため、この集計からは外しています。

餌コスパの分布(餌コスト0の鳥を除く)

拡張なし

177枚

1.0未満4.0%
1.0〜1.516.4%
1.5〜2.023.2%
2.0〜2.523.2%
2.5〜3.012.4%
3.0〜4.011.3%
4.0以上9.6%

+欧州の翼

257枚

1.0未満5.4%
1.0〜1.519.5%
1.5〜2.021.0%
2.0〜2.524.5%
2.5〜3.011.3%
3.0〜4.09.7%
4.0以上8.6%

+大洋の翼

352枚

1.0未満6.5%
1.0〜1.520.7%
1.5〜2.018.8%
2.0〜2.527.0%
2.5〜3.09.9%
3.0〜4.09.9%
4.0以上7.1%

+東洋の翼

441枚

1.0未満7.0%
1.0〜1.520.6%
1.5〜2.017.5%
2.0〜2.527.4%
2.5〜3.010.0%
3.0〜4.010.4%
4.0以上7.0%

+中南米の翼

550枚

1.0未満7.3%
1.0〜1.520.5%
1.5〜2.018.7%
2.0〜2.527.1%
2.5〜3.010.0%
3.0〜4.09.8%
4.0以上6.5%

※ 記事内で説明した集計をもとに作成した図です。並べたグラフで目盛りを揃えています。

餌コスパの中央値は、5段階すべてでちょうど2.00でした。

最も多いのは2.0以上2.5未満の帯で、全体の27.1%。しかもその大半は、ぴったり2.00の鳥です。1コストで2点、2コストで4点、3コストで6点。この3つだけで124枚、全体の22.5%を占めます。

つまり「餌1個につき2点」が基準線として引かれていて、そこから上下に散らばっている構造です。3.0以上の鳥は90枚(16.4%)、4.0以上となると36枚(6.5%)まで減ります。

拡張を足すと、この山は少しだけ左に寄ります。4.0以上の割合は拡張なしの9.6%から6.5%へ、1.0未満は4.0%から7.3%へ。平均が下がっていたのは、高コスパの鳥が薄まると同時に、低コスパの鳥が増えていたためでした。

5.餌コスパが最も高いカード

個別に見ていきます。得点を餌コストで割った値が最も高いのは、1コストで5点の鳥でした。全557枚で10枚あります。

1コストで5点の鳥(10枚)
カードセット効果
クラークカイツブリ拡張なしカードを1枚引く。引いたらターン終了時に手札を1枚捨てる
ミサゴ拡張なし全員が魚を1個得る
アメリカイソシギ拡張なし全員がカードを1枚引く
アメリカタシギ拡張なし全員がカードを1枚引く
ヨーロッパアマツバメ欧州の翼無脊椎動物を最大5個捨て、その数だけカードをこの鳥に差し込む
ホシガラス欧州の翼森の鳥1〜5羽に、種を1個ずつ蓄える
ツチスドリ大洋の翼森から卵2個を捨て、草原に鳥を1羽出す(卵コストは不要)
ウトウ東洋の翼ダイスを2個振り、魚が出たら魚を1個蓄える。全員、手札1枚と引き換えに魚を1個得られる
インカアジサシ中南米の翼手札を最大3枚捨て、その数だけカードを引く
ムネアカマキバドリ中南米の翼手札を1枚捨て、好きな鳥に卵を1個産む

拡張なしなら、この4枚が最高コスパです。クラークカイツブリ、ミサゴ、アメリカイソシギ、アメリカタシギ。いずれも湿地に置ける鳥です。

4枚とも湿地というのは、偶然でしょうか。それとも湿地には、もともと得点の高い鳥が集まっているのでしょうか。

気になったので、森・草原・湿地の3つで、置ける鳥の得点に差があるのかを別の記事で分析してみました。

どこの生息地に置くのがベストか?|森・草原・湿地を比較した森・草原・湿地に置ける鳥を557枚ぶん集計した記事です。得点は湿地が最も高く、草原は低いかわりに卵の上限が最も高いという違いが出ました。datasanpo.com

面白いのは、拡張が増えても1コスト5点の鳥は1〜2枚ずしか追加されていないことです。餌コスパがそれ以上の鳥は拡張を増やしても出てきません。

餌を払わずに置ける鳥

コスパという意味では、割り算ができない鳥もいます。餌コスト0のカードです。

餌コスト0の鳥(7枚)
カード得点セット効果
クロコンドル2点拡張なし他のプレイヤーの捕食が成功したら、餌ダイスを1個得る
カリフォルニアコンドル1点拡張なしボーナスカードを2枚引き、1枚を残す
ヒメコンドル1点拡張なし他のプレイヤーの捕食が成功したら、餌ダイスを1個得る
シロエリハゲワシ1点欧州の翼自分を含めてプレイヤーを1人選び、その人の捕食の鳥の数だけネズミを蓄える
コンドル1点中南米の翼他のプレイヤーがカードを差し込んだら、カードを1枚引く
トキイロコンドル1点中南米の翼餌コストにネズミを含む鳥すべてに、卵を1個ずつ産む
インドハゲワシ0点東洋の翼右隣の人のボーナスカード1枚を、自分のものとして得点にする

7枚すべてが、ハゲワシとコンドルの仲間でした。

死肉を漁る鳥なので、自分で餌を獲る必要がありません。そういう理屈でコストが0になっています。得点は0〜2点と低く抑えられていますが、餌が一切いらないのは場面によっては強力です。

6.高得点の鳥に共通すること

逆に、得点そのものが高いカードはどうでしょうか。最高は9点で、9枚あります。

9点の鳥(9枚)
カード餌コスト卵の上限セット効果
アメリカヤマシギ32拡張なしなし
ハクトウワシ31拡張なしバードフィーダーにある魚をすべて得る
ボルチモアムクドリモドキ32拡張なし全員が果物を1個得る
ゴイサギ32拡張なし他の自分の鳥から卵を1個捨て、好きな餌を1個得る
ナキハクチョウ32拡張なしなし
ヒメクロアジサシ31大洋の翼バードフィーダーを振り直し、魚があればすべて得る(捨ててカードを差し込んでもよい)
コグンカンドリ31大洋の翼全員、湿地の鳥から卵を1個捨てて好きな餌を1個得られる
オオサイチョウ32東洋の翼全員、森の鳥にカードを差し込む/果物を蓄えることができる
セイロンサンジャク32東洋の翼他の自分の鳥それぞれに、好きな餌を1個ずつ蓄えられる

9枚すべてが3コストで、卵の上限は1か2しかありません。

得点が高い鳥は、餌コストも高くつき、しかも卵をほとんど産めません。ここに明確な設計があります。得点で稼ぐか、卵で稼ぐかを選ばせる仕組みです。

この関係は全体でも成り立っています。詳しくは別の記事にまとめました。

高得点かつ卵の上限も多い鳥は存在する?得点と卵の上限の関係を、557枚すべてで集計した記事です。巣タイプごとの違いも扱っています。datasanpo.com

7.🔍 ちなみに、どうやって調べた?

分析方法をくわしく見る

使用したデータ

カード検索サイト Wingsearch のソースに含まれる鳥カードのデータ(GPL v3)を使いました。2026年8月時点のものです。

収録は707枚ですが、プロモカード150枚は通常のプレイで使わないため除き、本体5セットの557枚を対象にしています。

餌コスパの求め方

得点 ÷ 餌コストで求めました。餌コスト0の7枚は割り算ができないため、この計算からは外して別に扱っています。

餌コストは、支払う餌の合計数です。「無脊椎動物か種のどちらか」のように選択式のカードが87枚ありますが、合計数は変わらないのでそのまま数えています。

餌コスパの分布を出すときは、0.5点ずつの幅で区切りました。得点0〜9・餌コスト1〜3の組み合わせなので、実際に取りうる値は0.00から5.00までの16通りしかありません。そのまま並べると幅が不揃いになるため、まとめて数えています。

分析上の注意点

  • 餌コスパは得点と餌コストだけで測ったもので、カードの能力は考慮していない
  • 能力が強い鳥は得点が控えめに設定されている傾向があり、コスパが低い=弱いとは限らない
  • 実際の強さは、手札や盤面の状況、他プレイヤーの動きによって変わる
  • 拡張ごとの差は小さく、カード1枚単位のばらつきのほうが大きい

8.まとめ

  • 餌コスパが最も高いのは1コスト5点の鳥で、全557枚中10枚
  • 得点は4点が最も多く20.8%、9点はわずか1.6%
  • 餌コスパの中央値は5段階すべてでちょうど2.00。「餌1個で2点」が基準線
  • 拡張を足すほど餌コスパは下がる(2.04点 → 1.87点)
  • 餌コスト0の7枚は、すべてハゲワシとコンドルの仲間
  • 9点の鳥9枚は、すべて3コストで卵の上限が1か2

9.次に調べたいこと

  • 能力の強さを数値にできるか
  • 翼長と得点に関係はあるのか
  • 同じコスパでも、序盤に置きたい鳥と終盤の鳥は違うのか

1コストで5点。それが、このゲームが許した上限でした。

どの拡張にも1〜2枚だけ置かれていて、それを超える鳥は5セット557枚を通して1枚もありません。カードの強さには、はっきりと天井が引かれていました。

よくある質問

ウイングスパンで最も強いカードは何ですか?
得点を餌コストで割った餌コスパで見ると、1コスト5点の鳥が10枚あり、これが最高です。拡張なしの場合ならクラークカイツブリ、ミサゴ、アメリカイソシギ、アメリカタシギの4枚が該当します。ただしコスパが高い鳥は能力が控えめな傾向があり、盤面での働きまで含めた強さとは別の指標です。
ウイングスパンの鳥カードは何枚ありますか?
拡張なしの基本セットが180枚、欧州の翼81枚、大洋の翼95枚、東洋の翼90枚、中南米の翼111枚で、合計557枚です(プロモカードを除く)。拡張なしなら180枚、すべて揃えると557枚になります。
餌コスト0で置ける鳥はいますか?
557枚中7枚あります。クロコンドル、カリフォルニアコンドル、ヒメコンドル、シロエリハゲワシ、コンドル、トキイロコンドル、インドハゲワシで、すべてハゲワシやコンドルの仲間です。死肉food を漁る鳥は餌を必要としない、という設計になっています。

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