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日本のアーティスト名、英語と日本語はどちらが多い?

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この記事で分かること

  • 日本のアーティスト名は、英語と日本語のどちらが多いのか
  • 日本語の中では、漢字・ひらがな・カタカナのどれがよく使われるのか
  • 数字が入った名前はどれくらいあるのか

「B'z」「SMAP」「嵐」「米津玄師」「ゆず」「AKB48」。

日本のアーティスト名には、漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベット、数字など、さまざまな文字が使われています。

では、ここで問題です。

日本のアーティスト名は、「英語」と「日本語」どちらが多いでしょうか?

感覚的には「日本語が多そう」と思う人もいるかもしれません。

一方で、B'z、Mr.Children、ONE OK ROCK、Official髭男dism などを思い浮かべると、意外と英語も多そうです。

そこで今回は、日本のアーティスト 3,653 組の名前を調べて、どのような文字が使われているのかをデータで分析してみました。

1.3,653組のアーティスト名を調査

今回使用したのは、Rockin'on のアーティスト一覧から取得した 3,653 組のアーティスト名です。

アーティスト一覧|音楽情報サイト rockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)音楽情報サイト rockinon.com に掲載されているアーティストの一覧ページ。アーティスト名から記事や特集を探せます。rockinon.com

アーティスト名に含まれる文字を次の 5 種類に分類し、どのような組み合わせが多いのかを調べました。

  • 漢字
  • ひらがな
  • カタカナ
  • アルファベット
  • 数字

2.まずは「英語」と「日本語」、どちらが多い?

それでは、いよいよ結果を見てみましょう。

日本語を使ったアーティスト名と、アルファベットを使ったアーティスト名を比較してみます。すると……

英語と日本語の割合を示した円グラフ
アーティスト名のパターン(n=3,653)

意外にも、日本語よりアルファベットを使ったアーティスト名のほうが多い結果になりました。

日本のアーティストだから日本語の名前が多いと思っていましたが、実際にはアルファベットを使った名前のほうが多いようです。

B'z、Mr.Children、ONE OK ROCK など、普段何気なく見ているアーティスト名を思い浮かべると、確かにアルファベットの名前もかなり多いことに気づきます。

3.日本語の中では、どの文字が多い?

では、日本語を使ったアーティスト名だけに注目してみましょう。漢字、ひらがな、カタカナ、それらの組み合わせに分けて比較します。

文字種の組み合わせごとのアーティスト数を示した横棒グラフ
文字種の組み合わせ別のアーティスト数

最も多かったのは、「漢字のみ」のアーティスト名。

「嵐」「米津玄師」「安室奈美恵」などがこのパターンです。

一方で、次のようにさまざまなパターンが存在します。

  • ひらがなのみ
  • カタカナのみ
  • 漢字+ひらがな
  • 漢字+カタカナ

日本語だけで見ても、アーティスト名にはかなり多様な付け方があるようです。

4.「漢字+ひらがな」と「漢字+カタカナ」、どちらが多い?

ここで、少し細かいところを見てみます。例えば「宇多田ヒカル」は漢字+カタカナ、「浜崎あゆみ」は漢字+ひらがな。同じ日本語の名前でも、文字の組み合わせには違いがあります。

では、この 2 つのパターンでは、どちらが多いのでしょうか?

漢字+カタカナと漢字+ひらがなの件数を並べた棒グラフの一部
漢字+カタカナと漢字+ひらがなの比較

調べてみると、この2つはほぼ同じ数でした。

「漢字+ひらがな」と「漢字+カタカナ」。どちらも日本のアーティスト名では、よく使われる組み合わせのようです。

5.ひらがなとカタカナ、どちらが多い?

次に、「ひらがなのみ」と「カタカナのみ」を比較してみます。「ゆず」のようなひらがなの名前と、「コブクロ」のようなカタカナの名前。どちらもよく見かける気がします。

しかし、実際に数えてみると……

カタカナのみとひらがなのみの件数を含む棒グラフの一部
カタカナのみとひらがなのみの比較

カタカナのみのアーティスト名のほうが、ひらがなのみより圧倒的に多い。

という結果になりました。普段の印象だけでは、意外と分からないものです。

6.数字入りのアーティスト名はどれくらい?

「AKB48」のように、アーティスト名に数字が入っているケースもあります。では、3,653 組のうち、数字を含むアーティストはどれくらいいるのでしょうか?

数字を含むかどうかの割合を示した円グラフ
数字を含むか(n=3,653)

結果は、わずか3%。

「AKB48」のように数字が入った名前はすぐに思い浮かぶので、もっと多いような気がします。しかし実際には少数派でした。

では、その少数派の中身はどうなっているのでしょうか。数字を含む名前を、組み合わせごとに分けてみます。

数字のみが7組、漢字+数字が7組であることを示す棒グラフの一部
数字を含むパターンの内訳(一部)

「5050」「345」のように数字だけで完結する名前が 7 組。「乃木坂46」「櫻坂46」のように漢字と数字を組み合わせた名前も 7 組でした。

数字入りというと「AKB48」のようなアルファベット+数字が代表格ですが、それ以外にもいくつかのパターンがあるようです。

7.「ひらがな+数字」は、まさかの1組だけ

さらに細かく分類してみると、面白い結果が見つかりました。

ひらがな+数字が1組であることを示す棒グラフの一部
「ひらがな+数字」に当てはまるのは1組だけ

「ひらがな+数字」のアーティスト名は、今回のデータでは1組だけ。

そのアーティストは……

かりゆし58 でした。

3,653 組も調べているのに、この組み合わせに該当するのは「かりゆし58」だけ。そう考えると、かなり珍しい名前の付け方なのかもしれません。

8.まとめ

今回は、3,653 組の日本のアーティスト名を、使われている文字の種類から分析してみました。分かったことをまとめると、次のとおりです。

  • アルファベットを使ったアーティスト名は、日本語を使った名前より多かった
  • 日本語では「漢字のみ」の名前が多かった
  • 「漢字+ひらがな」と「漢字+カタカナ」はほぼ同じ数だった
  • カタカナのみの名前は、ひらがなのみの名前より圧倒的に多かった
  • 数字を含むアーティスト名はわずか 3% だった
  • 「ひらがな+数字」のアーティスト名は、今回のデータでは「かりゆし58」だけだった

こうしてデータで調べてみると、普段何気なく見ているアーティスト名にも、意外と傾向があることが分かります。

では、この傾向は昔から変わらないのでしょうか? 例えば、「最近のアーティストほど、アルファベットの名前が増えているのでは?」という疑問も出てきます。

次は、アーティストのデビュー年代ごとに名前を分析してみると、さらに面白いことが分かるかもしれません。

9.🔍 ちなみに、どうやって調べた?

ここからは、今回の分析方法について少し詳しく説明します。

「どうやって 3,653 組を分類したの?」と気になった方はぜひどうぞ。

分析方法をくわしく見る

使用したデータ

今回の分析では、Rockin'on のアーティスト一覧から取得した 3,653 組のアーティスト名を使用しました。

取得したアーティスト名が並んだデータフレーム
取得したアーティスト名(先頭のみ)

どのように分類した?

それぞれのアーティスト名に、どのような種類の文字が含まれているのかを判定しました。分類した文字は、漢字・ひらがな・カタカナ・アルファベット・数字の 5 種類とその組み合わせです。

例えば、次のように分類しています。

アーティスト名分類
宇多田ヒカル漢字+カタカナ
浜崎あゆみ漢字+ひらがな
AKB48アルファベット+数字
かりゆし58ひらがな+数字

分析の流れ

分析は、大きく 4 段階に分けて行いました。

  1. 1アーティスト名のデータを用意する。Rockin'on のアーティスト一覧から 3,653 組を取得。
  2. 2文字の種類を判定する。それぞれの名前に、漢字・ひらがな・カタカナ・アルファベット・数字が含まれるかを調べる。
  3. 3文字の組み合わせごとに集計する。「漢字のみ」「漢字+ひらがな」「アルファベット+数字」など、パターンごとの組数を数える。
  4. 4グラフ化して比較する。集計結果をグラフにし、パターンごとの多さを見比べる。

使用したPythonコード

実際の判定には Python を使用しています。文字の種類を見分ける処理では、正規表現を使いました。

まず、名前全体が 1 つの文字種だけでできているかを調べます。どれにも当てはまらなければ複数の文字種が混ざっているということなので、含まれるものを拾い集めて「+」でつなぎます。

def get_character_type(input_string):
    # 正規表現パターンを定義
    kanji_pattern = '[\u4E00-\u9FFF]+'  # 漢字
    katakana_pattern = '[\u30A0-\u30FF]+'  # カタカナ
    hiragana_pattern = '[\u3040-\u309F]+'  # ひらがな
    alphabet_pattern = '[a-zA-Z]+'  # アルファベット
    numeric_pattern = '[0-9]+'  # 数字

    # 文字列が特定の文字種か判定
    if re.fullmatch(kanji_pattern, input_string):
        return "漢字"
    elif re.fullmatch(katakana_pattern, input_string):
        return "カタカナ"
    elif re.fullmatch(hiragana_pattern, input_string):
        return "ひらがな"
    elif re.fullmatch(alphabet_pattern, input_string):
        return "アルファベット"
    elif re.fullmatch(numeric_pattern, input_string):
        return "数字"
    else:
        # 複合の場合、どの文字種が混じっているか判定
        combinations = []
        if re.search(kanji_pattern, input_string):
            combinations.append("漢字")
        if re.search(katakana_pattern, input_string):
            combinations.append("カタカナ")
        if re.search(hiragana_pattern, input_string):
            combinations.append("ひらがな")
        if re.search(alphabet_pattern, input_string):
            combinations.append("アルファベット")
        if re.search(numeric_pattern, input_string):
            combinations.append("数字")
        return " + ".join(combinations)

df['pattern'] = df['name'].apply(get_character_type)

これを 3,653 組すべてに適用すると、アーティスト名の隣に pattern の列が加わります。

アーティスト名の隣にpattern列が追加されたデータフレーム
判定結果。「藍色アポロ」は漢字+カタカナ、「あいくれ」はひらがなと判定されている

あとは、この pattern を数えていけば集計は完了です。

分析上の注意点

今回の分析には、いくつか注意点があります。まず、今回の対象は Rockin'on のアーティスト一覧から取得した 3,653 組です。

そのため、「日本のアーティストはアルファベット名のほうが多い」と日本のアーティスト全体について断定するのではなく、「今回使用した 3,653 組のデータでは、アルファベットを使った名前のほうが多かった」と解釈するのが適切です。

また、今回の分析でいう「英語」は、厳密には英単語かどうかを判定しているわけではありません。アルファベットを使用しているかどうかを基準にしています。

例えば「B'z」のように、アルファベットを使っていても英語の単語とは限らない名前があります。

今回は、あくまで「アーティスト名には、どんな文字が使われているのか?」という視点からデータを眺めています。

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