どこの生息地に置くのがベストか?|森・草原・湿地を比較した
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この記事で分かること
- 森・草原・湿地で、置ける鳥の性能はどう違うのか
- どの生息地を伸ばすのが得なのか
- 拡張を足すと、この関係は変わるのか

1.森と草原と湿地、どこに置くのが得か
ウイングスパンの盤面は、森・草原・湿地の3列に分かれています。それぞれ餌を取る、卵を産む、カードを引くという役割があり、鳥カードを置くほどその列の効果が強くなります。
どの列から伸ばすかは悩みどころです。カードを複数枚獲得するには湿地に置く必要がありますが、そもそもカードを出すための餌と卵を獲得するには森と草原に置く必要があります。
ところで各生息地に置ける鳥の特徴に差はあるのでしょうか。
鳥の効果の強さは比べにくくても、そこに置ける鳥カードの枚数えられます。そこで、鳥カードを生息地ごとに集計して、特徴がないかを分析してみることにしました。
2.557枚を生息地で分ける
使用するのは、カード検索サイト Wingsearch が公開している鳥カードのデータです。
navarog/wingsearch - GitHubWingspan のカード検索サイト Wingsearch のソース。全カードのデータがJSONで公開されています(GPL v3)。github.comgithub.com3.置ける枚数は、ほぼ均等
まずは各生息地における鳥カードの枚数を集計します。多くの鳥は複数の生息地に置けるので、合計は総枚数を超えます。
| 持っている拡張 | 森 | 草原 | 湿地 |
|---|---|---|---|
| 拡張なし(180枚) | 88枚 (48.9%) | 86枚 (47.8%) | 89枚 (49.4%) |
| +欧州の翼(261枚) | 125枚 (47.9%) | 125枚 (47.9%) | 126枚 (48.3%) |
| +大洋の翼(356枚) | 177枚 (49.7%) | 171枚 (48.0%) | 171枚 (48.0%) |
| +東洋の翼(446枚) | 222枚 (49.8%) | 216枚 (48.4%) | 215枚 (48.2%) |
| +中南米の翼(557枚) | 276枚 (49.6%) | 267枚 (47.9%) | 265枚 (47.6%) |
生息地毎によるちがいはほとんどなく、均等に分布していることが分かります。
4.ところが、得点には差がある
枚数は均等でも、そこに置ける鳥の得点が同じとは限りません。各生息地における鳥カードの平均得点を出してみます。
拡張なし
180枚
+欧州の翼
261枚
+大洋の翼
356枚
+東洋の翼
446枚
+中南米の翼
557枚
※ 記事内で説明した集計をもとに作成した図です。並べたグラフで目盛りを揃えています。
湿地だけが、一貫して高く出ます。
拡張なしでは湿地4.12点に対して森と草原が3.58点。0.54点の差があります。すべての拡張を入れても湿地3.92点が最高で、この傾向はすべての拡張で共通していました。
また草原は、全拡張では最も点数が低く、湿地の3.92点と比べて3.39点と0.53点の差があります。
草原には、別の役割がある
では草原の鳥は弱いのかと言うと、そうではありません。卵の上限を見ると事情が変わります。
※ 記事内で説明した集計をもとに作成した図です。
草原に置ける鳥は、卵を多く産めます。草原は卵を産む行動の場所なので、そこに卵をたくさん置ける鳥が集まっているのは筋が通っています。
得点の低さは、卵で補えます。そういう設計になっています。
5.3分の2は、1か所にしか置けない
もうひとつ、置ける場所の数も見ておきます。
※ 記事内で説明した集計をもとに作成した図です。
377枚、全体の67.7%は1か所にしか置けません。
全ての生息地に置ける万能な鳥は71枚、12.7%だけです。手札の鳥が置きたい場所に合わないことが多いのは、この構成のためでした。
また、草原のみの99枚は他の2つより4割ほど少なくなっています。草原は、専用の鳥がいちばん少ない生息地です。
6.🔍 ちなみに、どうやって調べた?
分析方法をくわしく見る
使用したデータ
カード検索サイト Wingsearch のソースに含まれる鳥カードのデータ(GPL v3)です。実体は下の master.json 1ファイルで、2026年8月時点のものを取得しました。
master.json - navarog/wingsearchこの記事で使った鳥カードのデータそのもの。1枚が1レコードで、生息地・得点・餌コスト・卵の上限が列で入っています。github.comgithub.comこのファイルに入っている鳥カードは707枚です(CardType が Bird のもの。2026年8月時点では、収録されているのは鳥カードだけでした)。
707枚のうち150枚は、特定の版や地域限定のプロモカードです。通常のプレイには入らないので除き、Set 列が core・european・oceania・asia・americas の5つ、合わせて557枚を対象にしました。内訳は基本セット180枚、欧州の翼81枚、大洋の翼95枚、東洋の翼90枚、中南米の翼111枚です。
使用した列と、集計のしかた
この記事で使ったのは、1枚あたり次の6つの値だけです。
| この記事での呼び方 | 元データの列 | 入っている値 |
|---|---|---|
| セット | Set | core / european / oceania / asia / americas |
| 得点 | Victory points | 0〜9 |
| 餌コスト | Total food cost | 0〜3 |
| 卵の上限 | Egg limit | 0〜6 |
| 森に置けるか | Forest | 置ける鳥に「X」、置けなければ空欄 |
| 草原・湿地に置けるか | Grassland / Wetland | 同上 |
- 1生息地ごとの枚数は、Forest / Grassland / Wetland の各列に「X」が入っている枚数を数えたもの
- 2生息地ごとの平均得点・平均卵上限は、その生息地に置ける鳥だけを集めて Victory points と Egg limit を平均したもの
- 31コストあたりの得点は、平均得点を平均餌コストで割った値(1枚ずつの比を平均したのではない)
- 4「拡張なし」「+欧州の翼」…は、その時点で持っているカードをすべて合わせた累計。+中南米の翼が557枚すべてにあたる
各カードには森・草原・湿地それぞれに置けるかの情報があり、複数に置ける鳥はどちらの集計にも含めています。そのため生息地ごとの枚数を足すと総枚数を超えます。
取得と加工は scripts/fetch_wingspan_cards.py、集計は scripts/wingspan_cards.py で行っています。上のリポジトリから master.json を落として同じ列を数えれば、この記事の数字はそのまま再現できます。
分析上の注意点
- カードの得点だけを比べたもので、生息地そのものの行動の強さ(餌を取る・卵を産む・カードを引く)は評価していない
- 湿地はカードを引く場所なので、得点の高い鳥を置くほど手札が増えにくくなるという別の面がある
- 実際にどこへ置くかは、手札と場のカード次第で変わる
- カードの能力は集計に入れていない
7.まとめ
各生息地における鳥カードの枚数は均等だが、得点や卵の上限数には差がありました。
湿地は得点が高く、草原は低くなっています。そのかわり、草原は卵を多く置けます。どこを伸ばしても損はしませんが、何で稼ぐかは変わります。3列の性格の違いが、カードの数字にそのまま出ていました。
- 各生息地に置ける鳥カードの枚数はほぼ均等
- 得点は湿地が最も高く、拡張なしで4.12点(森・草原は3.58点)
- 草原は得点が最も低いが、卵の上限は最も高い(平均3.04)
- 557枚のうち67.7%は、1か所にしか置けない
- 全ての生息地に置ける万能な鳥は12.7%だけ
よくある質問
- ウイングスパンで一番得な生息地はどこですか?
- カードの平均得点で見ると湿地が最も高く、拡張なしの場合で4.12点です(森3.58点、草原3.58点)。1コストあたりの得点でも湿地が2.12点で最上位でした。ただし湿地はカードを引く場所なので、得点の高い鳥を置いても手札は増えないという別のトレードオフがあります。
- 森・草原・湿地に置ける鳥は何枚ずつありますか?
- 拡張なし180枚では、森88枚・草原86枚・湿地89枚とほぼ均等です。すべての拡張を入れた557枚でも、森276枚・草原267枚・湿地265枚で、ほぼ半数ずつが各生息地に置けるよう設計されています。
- 1つの生息地にしか置けない鳥はどれくらいありますか?
- 557枚のうち377枚(67.7%)が1か所のみです。湿地専用が141枚、森専用が137枚、草原専用が99枚。3か所すべてに置ける鳥は71枚(12.7%)でした。

